▼概要

LCA(ライフサイクルアセスメント)とCFP(カーボンフットプリント)は、どちらも環境負荷を評価する手法です。
その違い、メリット等についてわかりやすく解説します。

▼トーク内容

<<インタビュアー>>
こんにちは。この動画は、グリーントランスフォーメーションについて合同会社GINの提供でお送りいたします。

本日は LCA ライフサイクルアセスメントとCFPカーボンフットプリントの違いについて解説いたします。

お相手は、今日もGIN代表の中谷さんです。よろしくお願いいたします。

<<中谷氏>>
中谷です。よろしくお願いします。よろしくお願いいたします。

<<インタビュアー>>
では、早速なんですけども、 タイトル通り、このLCA と、CFPなんですけれども、この LCA の方は、
定義としは、製品 サービスのライフサイクル全体において、または特定の段階において、
環境へどのような影響を与えているかを適切かつ 定量的に評価する手法。
それに対してCFP の定義は、製品 サービスが ライフサイクルの全体を通して排出する温室効果ガスを
CO2に換算し、パッケージなどに分かりやす表示する仕組みとなっています。

なんですけども、ちょっとこの定義だけを読んだだけでは、 ほとんど同じようなことを言っているように聞こえるため、
このあたりの違いを、メリットを含めて 教えていただけますか?

<<中谷氏>>
はい。 まず LCA は、今おっしゃった通り、 概念は、ある種の製品とかサービスから何らかの利便を受け取るとき、
地球からの資源の採掘。 まあ 石油や原材料を採掘するところから製造、そして輸送、およびそれを 製品、
サービスとして使うこと。そして、その後 最終的に廃棄するところまで、地球に戻される時点までのことです。

いわゆる、ゆりかごから墓場まで 、まあ福祉的な意味とはまた別のゆりかごから墓場までですが、
そのあらゆる活動で適切に地球にどういった 影響を与えるかというところを評価する仕組みです。

具体的にはライフサイクル全体の環境影響を評価する手法で、 温室効果ガスによる地球への影響だけではなく、
その他の影響に関しても考慮するというところが 特徴となっています。
例えば オゾン層の破壊や資源の枯渇。 これはなくなってしまうこと。あと 酸性雨の影響、前述の温暖化ではなく 酸性雨の方ですね。

また、 砂漠化、 あるいは 生態系の破壊や、騒音問題など、そういった多岐にわたる地球への環境影響を評価するという
仕組みになっています。メリットは LCA の手法を調査、実施することで製品開発の段階で地球に負荷が少ない設計ができる
ということや環境影響に対しての評価を公表することで環境問題に関して関心がある消費者や取引先からの信頼を勝ち取ることが
できるというところにあるかと思います。

<<インタビュアー>>
はい、ありがとうございます。ポイントとしては CO2 だけではなく、その他の温室効果ガス以外の砂漠化なども
含んで考えるというところがポイントということが分かりました 。

それに対し CFPの方を教えていただけますか。

<<中谷氏>>
CFP は カーボンフットプリントですけども こちらに関しては、LCA の手法は、 製品の原材料の調達から生産、
そして輸送、使用して廃棄までのライフサイクルに応じて計算するものですが、こちらに関しては、 温室効果ガスの排出量に関して
特化するような仕組みになっております。 温室効果ガス はCO2 だけではなく、メタンとかいろいろ 他のものもあります。

まあそれらの温室効果ガスを CO2に換算し計算する。それを パッケージ等に表示するという仕組みですね。という風になってます。
排出量に関しては 排出するものに対して CO2を除去したりですね 吸収するといったプロセスもあるで、そこを除いた値が正味の
CO2の排出になるといった計算をします。 細かくは 経産省と環境省が共同作成した ガイドラインに詳しく記載されています。

カーボンフットプリントのメリットは、カーボンフットプリントを実施することで先ほどお話しした得意先、取引先と投資家、
消費者に強くアピールすることができて、社会的イメージを向上できることや、 ライフサイクル全体においてCO2を見える化することで
得意先への CO2排出量の削減を促しやすくなるといったことです。また、先ほどもあった通り、消費者に事業活動で排出されるCO2に
関しての情報を共有することで消費者に対しても CO2の排出量の削減を意識させる効果があるといったことが挙げられると思います。

<<インタビュアー>>
はい、ありがとうございます。 CFP の方は、特に温室効果ガスにフォーカスしているところがポイントだということが分かりました。

まとめると、 LCA と CFP これらはどちらも 環境への負荷を評価する手法ですが、包含関係では、LCA の方がより大きく、CO2だけではなく
環境全体の影響を見る。それに対し、その中でも CFP は温室効果ガスの気候変動に与える影響に特化して評価をしていくということが
今回の説明でわかりました。
ありがとうございました。

<<中谷氏>>
はい、どうもありがとうございます。