▼概要
ESG投資について解説します。
▼目次
質問内容:①「ESG投資」について教えて
②ESG投資はどのようにして投資先を選ぶのか教えて
③ESG投資の投資成績はどう評価されているの
▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後
エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。
2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。
九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。
▼トーク内容
≪インタビュアー≫
この動画は
脱炭素について
合同会社GINの提供でお送りいたします
本日のテーマは
ESG投資についてです
お相手は
本日も合同会社GIN代表の
中谷さんです
よろしくお願いします
≪中谷氏≫
よろしくお願いします
中谷です
≪インタビュアー≫
最近ですね
環境問題に配慮することは資産運用でも重視されていて
ESG投資という言葉を聞くことが増えてきました
本日はこのESG投資について教えていただけますか
≪中谷氏≫
はい ESG投資については
まあ
E S G
Environment の環境
Social の社会
そしてGovernance のGですね
という形の頭文字を合わせて言葉を言っています
投資家が投資先の価値を測る材料として
主にキャッシュフローや利益率など定量的な財務情報が使われてきましたが
それに加えて非財務情報である
ESGの要素を考慮する投資がESG投資というふうになっています
ESG投資が注目されたのは2006年に国連が機関投資家に対して
ESGを投資プロセスに組み入れる「責任投資原則」
PRI ってやつですね
Principles for Responsible Investment っていうのを
提唱したことがきっかけで広がりました
まあ これはあの世界的な脱炭素の流れにもつながるような提唱になりました
経済発展の一方で気候変動など環境問題
サプライチェーンにおける労働問題などの社会問題、
また企業の不祥事など企業統治の問題が浮上して
企業業績の持続可能性を毀損してしまうリスクが認識されました
例えば気候変動はまあ温暖化ですね
サプライチェーンに関しては
まああの子供の労働ですねとか
そういった過重労働問題やまた企業の不祥事
これはまあコンプライアンスっていうので
いろんなところで不祥事が出てきてるんですけど
そういったものを考慮しようというような感覚ですね
ESG投資は環境、社会、企業統治の視点を
投資判断に取り組むことで
長期的なリスク調整後のリターンを改善することを目的とする点が特徴となっています
≪インタビュアー≫
はい
ありがとうございます
非財務情報であるESGの要素を考慮して投資するというのは
まあ環境にとって非常に有益と感じます
実際にですね 投資する場合
ESG投資がどのようにして投資先を選んでいくのでしょうか
そのあたりを教えてください
≪中谷氏≫
機関投資家の中で同業種の中で
例えばESGに積極的な企業を選定するポジティブスクリーニング
例えば再生可能エネルギーの開発をやっているとか
社会貢献活動を積極的に行っているとか
アイスティシカルなサプライチェーンを構築するとかも
そういったことをしているような事業者に対してポジティブな評価をするというものや
逆にESGの観点から見て好ましくない企業
業界を排除するネガティブスクリーンという形の手法があります
業界の中でポジティブとネガティブの企業を分けるという考え方ですね
プラス最近注目されているのはESGインテグレーションという手法で
従来の財務分析 DCF(Discounted Cash Flow)の
によるまあ 企業活動の評価ですね
にプラスアルファで独自のESGのスコアリングをして
それを評価の一定の要素として組み入れるような投資先の決定する手法もあります
まあ年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人
いわゆるGPIFってやつですけど
GPIFでも日本年金を利用する国内最大の機関投資家ですが
ESG投資を行っており2022年度末で12.5兆円を投資しています
こんな形というふうになっております
≪インタビュアー≫
はいありがとうございます
現在投資済みのESG投資に対する投資の成績というのは
どのように評価されているか教えていただけますか
≪中谷氏≫
ちょっとまあここはあまり良くない話ですけども
ESG投資に関してはその投資業績への疑問というのは結構あります
ESGなど非財務情報に注目する投資手法をめぐっては
最終的な運用成績の好調に結びつくかどうかっていうのが
依然としてまあ専門家の中でも意見が分かれています
これの様子でも例えばロシアによるウクライナ侵攻や原油価格高騰の際に
化学化石燃料銘柄が上昇するといったことで
ESG投資がリターンの恩恵を受けられず運用成績に疑問を呈する声も発生している
ESG投資の評価に関してはGPIFはESG投資に超過リターンがあるとの見方を
示した学術研究も出してますが
まあなかなかその中では残り30パーセントに関しては
まあ否定的ということで結構専門家のなかでも意見が分かれるという状況があります
≪インタビュアー≫
ありがとうございます
本日はESG投資についてわかりやすく解説していただきました
次回もよろしくお願いいたします
ありがとうございました
≪中谷氏≫
よろしくお願いします
ありがとうございました