▼概要

カーボンオフセットの概要について解説

▼目次

質問内容

 00:26~ ①カーボンオフセットの概要について教えて

 01:20~ ②カーボンオフセットで用いられる環境価値の証書について教えて

 03:16~ ③環境証書のメリットとデメリットについて教えて

▼出演者の経歴

大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後

エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。

2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。

九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。

Facebook  中谷豪太

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▼脱炭素GXパートナーとは

脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。

▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/#

#GXとは

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#脱炭素

#カーボンニュートラル

#カーボンクレジット

#グリーントランスフォーメーション

【トーク内容】

≪インタビュアー≫

皆さん、こんにちは!

『脱炭素GXチャンネル』へようこそ

本日は合同会社GINの中谷さんに「カーボンオフセット」について

詳しくお話を伺います

まずは、合同会社GINのご紹介をさせていただきます

≪中谷氏≫

皆さん、こんにちは

合同会社GIN 代表の中谷です

合同会社GINではCO2排出量計算可視化算定支援サービス『GXパートナー』の運営や

スタートアップの支援、知財の事業化、資金調達、M&A

そして、産学連携など多岐にわたった事業を行っています

本日は、よろしくお願い致します

≪インタビュアー≫

よろしくお願いします

では、早速ですが

現在、 地球温暖化の原因である

二酸化炭素の排出量を減らすための取り組みである

カーボンオフセットについて世界的な注目が高まっています

まずは、カーボンオフセットについて

基本的なところから教えてください

≪中谷氏≫

スライドを用意しておりますので表示してください

はい、ありがとうございます

カーボンオフセットとは、経済活動などで

排出される温室効果ガスをできるだけ削減し

それでも排出される温室効果ガスについては

他の事業者が削減したものについて

環境を可視化して、これを買い取る

つまり、排出分をオフセットするという考え方です

国としては、カーボンニュートラルを進める上で

①排出量を知る

②削減する

③オフセットする

の流れでカーボンオフセットに取り組むことを推奨しています

≪インタビュアー≫

なるほど、わかりました

では、カーボンニュートラルとはどういうふうに違うんですか?

カーボンニュートラルとは

CO2排出量と吸収量を均衡させることを指します

つまり、排出されたCO2を植林などで吸収することでゼロにする考え方ですね

一方で、カーボンオフセットは

他の企業、団体が削減したCO2排出量を購入することで

自社のCO2排出量を相殺する考え方です

≪インタビュアー≫

ありがとうございます

カーボンセットで用いられる環境価値の証書があると聞きました

日本で用いられる環境証書について教えてください

≪中谷氏≫

次のスライドをお願いします

ありがとうございます

日本ではカーボンオフセットに使用される

環境証書として

『グリーン電力証書』

『非化石証書』

『J-クレジット』

の3つがあります

グリーン電力証書は、自然エネルギーを利用した

発電所由来の電力を証書化したもので

発行する企業は自治体などで

取引して入手することができます

非化石証書は化石燃料を使用しない発電所由来の電力で

日本卸電力取引所(JEPXと言いますが)の入札形式

の市場取引で入手できます

J-クレジットは企業や自治体が行ったCO2削減や吸収量を

認証化したもので

仲介事業者を通じて購入したり

J-クレジット保有者との相対取引などをすることで

入手することができます

例えば、ある企業が太陽光発電システムを設置してCO2を削減した場合

その削減量をJ-クレジットとして販売することができます

他の企業は、そのクレジットを購入することで

自社のCO2排出量をオフセットすることができます

といった仕組みです

≪インタビュアー≫

ありがとうございます

環境証書を利用するメリットとデメリットについても

もう少し詳しく教えてください

≪中谷氏≫

はい、次のスライドをお願いします

ありがとうございます

環境証書を利用するメリットは、設備投資を伴わずに

CO2排出量を削減できる点です

例えば、省エネルギー設備の導入には、多額の初期投資が必要ですが

環境証書を購入することで、同様の効果を低コストで実現できます

また、環境証書は、国際的な環境経営認証制度

例えば、CDP、SBT、RE100 にも適用することができます

≪インタビュアー≫

なるほど!それはすごく便利ですね

デメリットも何かありますか?

≪中谷氏≫

はい、デメリットとしては

環境証書の購入が『環境を金で買っている』

と認識される可能性がある点です

また、自社の努力で排出削減するよりも

他者に頼ることになるため

直接的な環境改善には限界があります

例えば、大企業が大量のCO2を排出しながらも

環境証書を購入することで名目上の削減を達成した場合

実際には、排出を続けているという問題が残ってしまいます

ありがとうございました

≪インタビュアー≫

今日はとても勉強になりました

最後に、中谷さんから視聴者の皆さんに一言

お願いいたします

≪中谷氏≫

ありがとうございます

カーボンセットは地球温暖化対策の一つとして

非常に有効な手段です

私たち合同会社GINでは、企業が効果的にCO2排出量を削減できるよう

CO2排出量の見える化を進める『GXパートナー』や

その他の支援をサポートとして行っています

ぜひ、私たちのサービスを利用して

持続可能な未来に向けて一緒に取り組みましょう

≪インタビュアー≫

本日の解説が役立ったと思われたら

ぜひ『いいね』と『チャンネル登録』をお願い致します

それでは、また次回お会いしましょう

ありがとうございました

≪中谷氏≫

はい、ありがとうございます