ネガティブエミッション技術:CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)について解説します。
質問内容
00:57~ ①CCSって何?
02:02~ ②CCSの仕組みについて教えて
03:10~ ③CCSの技術課題は?
▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後
エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。
2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。
九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。
Facebook 中谷豪太
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▼脱炭素GXパートナーとは
脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。
▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/#
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【トーク内容】
≪インタビュアー≫
こんにちは!
『脱炭素GXチャンネル』へようこそ
本日も合同会社GIN 代表の
中谷さんにきていただいています
今日はCCSの技術について
お話ししてもらいます
≪中谷氏≫
中谷です、よろしくお願いします
≪インタビュアー≫
よろしくお願いします
まずは合同会社GINの
紹介から始めましょう
中谷さん よろしくお願いします
≪中谷氏≫
合同会社GINは
CO2排出量の計算可視化支援サービス『GXパートナー』の運営や
スタートアップ支援、知財事業化、資金調達、M&A、産学連携など
幅広い事業を展開しています
よろしくお願いします
≪インタビュアー≫
よろしくお願いします
たくさんの分野で活躍されているんですね
それでは、本日のお話にうつります
最近CCSという言葉をよく聞きますけども
具体的に何か教えてもらえますか?
≪中谷氏≫
はい、解説用のスライドを用意しておりますので
お願いします
はい、ありがとうございます
CCSは『Carbon dioxide Capture and Storage』の略で
大気中のCO2を分離・回収し
地中深くに貯蔵するネガティブエミッション技術です
大気中のCO2を再び地中に戻して
大気に排出させないということです
これにより、大気中のCO2を減らすことができます
国内には多くの適地があり
約2,400億トンのCO2貯留ポテンシャルがあると
推定されています
≪インタビュアー≫
具体的にどのようにしてCO2を回収・貯留するのか
教えてもらえますか?
≪中谷氏≫
この2,400億トンというのは
現在の日本におけるCO2排出量の
200年分に相当する量で非常に注目されています
次のスライドをお願いします
ありがとうございます
CO2の主な排出源は
発電所や製油所、化学プラントです
そこから出るガスの中から
CO2を分離・回収し、地下800メートル以上の深さにある
貯留層に閉じ込めます
現在最も多く採用されている分離・回収方法は
「アミン水溶液」とよばれるアルカリ性の薬剤を用いるものです
アミン水溶液は温度によって
CO2を吸収したり放出したりできる特性を持っているため
効率よく回収することができます
回収したCO2を船舶やパイプラインなどで地中まで輸送し
地下800メートルよりも深いところにある「貯留層」
という地層へ閉じ込めます
≪インタビュアー≫
なるほど、地下に閉じ込めるのですね
それは、安全なんですか?
≪中谷氏≫
現状は安全だと考えられています
貯留層は上部が遮蔽層で、覆われているので
漏れる心配はありません
遮蔽層は非常に硬い岩盤の構造になっています
貯留層のCO2は周辺の岩石と反応することで鉱物化するため
安全性が高い状態で
地中に閉じ込めることがさらに可能です
しかし、技術的な問題もあります
次のスライドをお願いします
ありがとうございます
分離回収の課題は低濃度CO2の効率的な回収技術の開発や
貯留場所の安全性の確認が必要です
現在多く用いられている「アミン水溶液」は
CO2の回収自体にもエネルギーを使うため
非効率な方法でCO2を分離・回収すると
そこでまたCO2が出るというジレンマが発生してしまいます
また、貯蔵の課題では、CO2を貯留する場所の確保であり
その合意を得るために
地震を引き起こさないかの確認など
安全性の検証が必要です
≪インタビュアー≫
なるほど
それらの課題を克服するために
どのような研究等が行われているのか教えてください
≪中谷氏≫
分離・回収技術については、回収エネルギーが少ない吸着剤や
分離膜を使った物理的吸収法の研究が進められています
これは以前、ご紹介もしました
また、 貯蔵については
北海道の苫小牧市で
実証事業が行われています
累計30万トンのCO2を圧入し
安全性をモニタリングしている状況です
≪インタビュアー≫
ありがとうございます
では、最後にGINの提供するサービスについて教えてください
≪中谷氏≫
私たちのサービス『GXパートナー』は
CO2排出量を見える化し、企業のCO2の排出削減を支援します
また、補助金支援やコンサルティングサービスも提供しています
≪インタビュアー≫
本日は、勉強になりました
最後に視聴者の皆さんに一言お願いします
≪中谷氏≫
脱炭素社会の実現には、皆さん一人一人の協力が必要です
ぜひ私たちのサービスを利用して、一緒に未来を変えていきましょう!
ありがとうございました
≪インタビュアー≫
本日の解説が役立ったと思われたら
ぜひ『いいね』と『チャンネル登録』をお願いいたします
それでは、また次回お会い致しましょう!
≪中谷氏≫
チャンネル登録 よろしくお願いします
ありがとうございました