▼概要
Appleの再エネ100%、要請から義務とその影響を解説します
▼目次
質問内容
00:48~ ①Appleの取組について
01:55~ ②日本の現在の電力構成と今後について
02:41~ ③再エネ供給に対する企業の認識について

▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後
エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。
2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。
九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。

Facebook  中谷豪太

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▼脱炭素GXパートナーとは
 脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。

▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/

#GXとは
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#脱炭素
#カーボンニュートラル
#カーボンクレジット
#グリーントランスフォーメーション

【トーク内容】
≪インタビュアー≫
皆さんこんにちは
脱炭素gxチャネルへようこそ
本日のテーマは
『appleの2030年CO2排出実質ゼロ(ネットゼロ)の
目標』についてです
合同会社GIN代表の中谷さんに
appleがサプライヤーに義務付けした
再エネ100%の取り組みと
その影響について詳しく伺います
中谷さん、よろしくお願いします
≪中谷氏≫
はいよろしくお願いします
今日appleがどのようにしてサプライチェーン全体で
ネットゼロを達成しようとしているのか
そしてそれが
日本企業にどんな影響を与えるのかについて
お話します
≪インタビュアー≫
はい
その前に少しだけ合同会社GINについて
ご紹介をお願いします
≪中谷氏≫
はい
合同会社GINはCO2排出量の計算と
可視化支援サービスGXパートナーを運営しており
スタートアップ支援や知財事業化、資金調達
M&Aそして産学連携など
幅広い事業を展開しています
≪インタビュアー≫
ありがとうございます
それでは本題に入りましょう
よろしくお願いします
appleが2030年までにCO2排出を実質ゼロ
にするというすごい目標を立てていますね
これについてどんな取り組みをしているか
教えていただけますか
≪中谷氏≫
解説用のスライドを用意しておりますので
お願いします
はい
ありがとうございます
そうですねappleはサプライチェーン全体で
CO2排出をゼロにするという非常に野心的な
目標を掲げています
特に重要なのはサプライヤーに再生可能エネルギーの
使用を義務づけることです
≪インタビュアー≫
なるほどサプライヤーにまで
義務づけるということはすごいですね
でも具体的にはどういうふうに進めているんですか
≪中谷氏≫
appleはすでに多くのサプライヤーに対して
エネルギーの100%を再生可能エネルギーに切り替えることを要請しています
320社ぐらいが影響を受けるというふうに言われています
今年からはそれを義務化しました
さらに進捗状況を年一回報告することを求めています
これは厳しいですね
その320社に対して日本のサプライヤーが
1000社程ありまして日本のサプライヤーは1000社ほど
影響を受けるというふうに言われています
日本のサプライヤーは水力発電が最大の主力ですが
appleは大規模水力発電を再エネの対象外としました
これにより日本の企業にも特に
大きな影響が出ると考えられています
≪インタビュアー≫
なるほど日本の再エネ状況について気になりますね
日本の再エネの比率はどのようになっているか
教えていただけますか
≪中谷氏≫
はい
次のスライドお願いします
日本では再生可能エネルギーの比率が
約20パーセントでその中では
大規模水力発電が7.5パーセントぐらいありまして
非常に大きな割合を占めています
しかしこれを増やすためにはまだ多くの課題があります
なるほど日本はまだ課題が多いんですね
でも政府も対策はとっていますよね
≪中谷氏≫
そうですね
日本政府は2030年までに
再エネ比率を38パーセントに引き上げる目標を
掲げています
これにはグリーントランスフォーメーション向けの
官民での巨額投資も含まれています
具体的には官民では150兆円投資する計画を
打ち出しておりそのうち次世代再生可能エネルギーには
31兆円充てることにしています
例えばペロブスカイトの太陽光発電とかは
かなり注目されていますね
≪インタビュアー≫
はい
ありがとうございます
appleのようなグローバル企業は
この日本の再エネの状況をどのように見ていますか
≪中谷氏≫
はい
次のスライドをお願いします
多くのグローバル企業は再エネの
要求が足りていないと感じています
世界最大のクリーン電力
購入企業であるamazonはアジア全般でクリーン電力の
調達が難しく日本の再エネの
供給ペースが十分でないと判断しています
また安価で安定した供給が求められており
これら日本企業にとっても競争力を維持するための大きな
課題です
≪インタビュアー≫
これは重要なポイントですね
再エネの供給不足が企業にどんな影響を与えるんですか
≪中谷氏≫
例えば半導体製造のキオクシアは日本の消費電力の
約0.5パーセントを消費しています
再エネ供給の不足が事業運営に
大きな影響を与える可能性が非常に大きいです
そのため日本では国の政策面を含め
対応が急務であると考えられます
我々の顧客である中小企業の方々も
今後影響を受けると考えられます
≪インタビュアー≫
ありがとうございます
今日はappleの取り組みとそれに伴う
日本企業への影響について非常に興味深い
お話をありがとうございました
最後に中谷さんから視聴者に一言
お願いいたします
≪中谷氏≫
今日はご視聴いただきありがとうございました
脱炭素社会に向けた取り組みは
私たち全員関わる問題です
合同会社GINでは
CO2排出量の見える化サービス
GXパートナーやその他のサービスを提供しております
皆様のビジネスをサポートする
様々なサービスを行っているのでぜひご相談ください
≪インタビュアー≫
ありがとうございました
今日の解説が役立ったと思ったら
ぜひいいねとチャンネル登録をお願いします
また次回お会いしましょう
はいありがとうございました