▼概要
Googleのデータセンター脱炭素化の取り組みについて解説します。
▼目次
質問内容
本編初めから 00:00
①Googleの脱炭素への進捗は? 01:32
②生成AIによる影響は? 02:43
③日本のIT企業の脱炭素への動きは? 03:53
▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後 エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。 2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。 九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。
Facebook 中谷豪太 ===
▼脱炭素GXパートナーとは
脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。
▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/#
#GXとは
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#カーボンニュートラル
#カーボンクレジット
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▼トーク内容
≪インタビュアー≫
皆さんこんにちは 『脱炭素GXチャンネル』へようこそ! 本日のテーマはGoogleのデータセンターにおける脱炭素化の取り組みについてです これ かなり興味深い話ですね それでは早速 今日の解説者 合同会社GIN代表の中谷さんにお話を伺っていきましょう 中谷さん よろしくお願いします
≪中谷氏≫
よろしくお願いします
≪インタビュアー≫ 本題に入る前に少しだけ中谷さんが代表を務める合同会社GINについて教えてください
≪中谷氏≫
はい もちろんです 私たち合同会社GINはCO2排出量を可視化するためのサービス『GXパートナー』を提供しています このサービスでは企業はどれだけCO2を排出するかをデータで見える化し それに基づいて脱炭素化に向けた対策をサポートします それだけではなくスタートアップ企業の支援や知的財産の事業化、資金調達、 M&A(企業の買収や合併)、産学連携など幅広い分野で活躍しています
≪インタビュアー≫
ありがとうございます それでは本題に入りましょう よろしくお願いします
≪中谷氏≫
はい 今日はGoogleが日本国内で取り組んでいるデータセンターの脱炭素化について 詳しくお話ししたいと思います IT業界ではデジタルトランスフォーメーションや生成AIの急速な普及が 背景にありその結果データセンターの電力使用量が急激に増加しています 例えば 皆さんもご存知の通りクラウドサービスや検索エンジンを 日常的に使うことで膨大なデータが処理されています このデータ処理を支えるのがデータセンターなんです
≪インタビュアー≫
なるほど データセンターというのは 私たちが普段意識していないけれども 私たちの生活には欠かせないものになっているんですね
≪中谷氏≫
はい その通りです Googleは、2030年までに世界中のデータセンターをカーボンフリー電力で 運用するという大胆な目標を掲げています データセンターは膨大な電力を消費するのでこれを再生可能エネルギーに切り替えることが非常に重要なのです
≪インタビュアー≫
それは非常に興味深いですね Googleのデータセンターの脱炭素化というのはどのように進んでいっているのでしょうか 教えてください
≪中谷氏≫
はい 解説用のスライドを用意していますのでお願いします はい ありがとうございます Googleは、2024年5月に日本国内で60MWの太陽光電力を調達すると発表しました この電力の調達はPPA(Power Purchase Agreement) 以前にも解説しましたPower Purchase Agreement ですね という 長期の電力購入契約を通じて行われます 具体的には 伊藤忠商事と自然電力という2社が供給する電力を活用しています 伊藤忠商事の太陽光発電では国内800カ所に分散されて設置された発電設備から40MWを調達し自然電力から千葉県の大規模発電所から20MWという 非常に大規模な電力を供給してもらう計画となっています 千葉県のデータセンターが この電力を利用するということなんですね これにより Googleは日本国内のデータセンターを再エネ化し 2030年までにはカーボンフリー電力で24時間365日稼働することを目指しています 日本は2022年で16%と非常に低い状況であるため1000億円の投資を予定し 日本国内で再エネへの移行を加速させることを計画しています 再エネへの移行を加速させることを計画しています ≪インタビュアー≫ それだけの電力を確保できるということはすごいことですね でも 生成AIの普及で電力使用が増えているという話も聞きましたが その影響はどうなんですか ≪中谷氏≫ 良い質問ですね 次のスライドをお願いします はい 実は生成AIの導入がGoogleにとって大きなチャレンジとなっています 生成AIは通常の検索に比べて約10倍の電力を消費すると言われています 例えば 一回のAI生成に要する計算量は非常に膨大で その結果データセンターの電力需要が大幅に増加しているんです
≪インタビュアー≫
そんなに違うんですね それでは CO2の排出量にも影響してきそうですね
≪中谷氏≫
はい そうですね Googleは生成AIのサービスを展開しており 動作に必要な計算資源の需要は増加しておりデータセンターの消費電力は2023年で前年から17%も増加しています Googleは既に再生可能エネルギーへ移行を進めていますが 電力需要の増加が追いついていない状況です
≪インタビュアー≫
なるほど そうすると2030年までにカーボンフリーの目標を掲げていますが 達成の見通しはどのような状況ですか
≪中谷氏≫
Googleは再エネを使う設備の他、グリーン電力の直接調達を増やしてきましたが アメリカとアジア太平洋地域での電力需要が旺盛で再エネの調達能力が上回っている 2030年の目標達成が厳しくなってきていると言われています
≪インタビュアー≫
そうなんですね 状況についてわかりました ところで 日本の他のIT企業も同じように再エネの導入を進めているんですか
≪中谷氏≫
はい 次のスライドお願いします はい ありがとうございます 日本でもIT企業は脱炭素化に向けて動き始めています 背景には日本政府は2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略 というものを掲げてその中で半導体情報産業分野において 2040年のデータセンターのカーボンニュートラル化を盛り込んであり 他の分野に先行して進めるとしていることがあります これを受けて例えばインテックは2030年までデータセンターで使用する電力を 100%再エネ化することを発表していますしNTTも2040年までにはグループ全体で カーボンニュートラルを達成することを目指しています 富士通も同様に2025年までにカーボンニュートラル達成という目標を掲げています
≪インタビュアー≫
日本でも徐々に再エネへのシフトが進んでいるんですね でも まだ課題はたくさんありそうですね
≪中谷氏≫
特に再エネの供給量を増やすことが急務です 日本は太陽光発電や風力発電のポテンシャルを持っていますが まだ十分に活用できていない部分が非常に多くあります これをいかに効率的に活用していくかが今後の課題です
≪インタビュアー≫
よくわかりました ありがとうございます 最後に合同会社GINのサービスについてCO2の見える化サービス『GXパートナー』や 補助金などについて少し触れていただけますか
≪中谷氏≫
はい もちろんです 私たちのGXパートナーなら企業が自社のCO2排出量を見える化し そのデータに基づいて効果的な削減計画を立てるお手伝いをします また 企業が再エネ導入や省エネ対策を進める際に利用できる補助金等の 活用についてもサポートしています ぜひご活用ください
≪インタビュアー≫
それは心強いですね では最後に視聴者の皆さんに一言お願いいたします
≪中谷氏≫
今日の内容が少しでも皆さんの役に立てれば幸いです 脱炭素化はまだまだこれからですが皆さんと一緒に持続可能な社会を目指していきたいと思います GXパートナーもよろしくお願いします
≪インタビュアー≫
ありがとうございました それでは今日の解説が役立ったと思ったら ぜひ いいねとチャンネル登録をお願いいたします それではまた次回 お会いいたしましょう ≪中谷氏≫ はいありがとうございました