▼概要
ガスのカーボンニュートラル化について解説します。
▼目次
質問内容①メタネーションとは? 00:00:52:18~
②メタネーションのメリットを教えて 00:00:16:01~
③メタネーションの課題は何? 00:01:36:03~
▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後
エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。
2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。
九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。
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Facebook 中谷豪太
▼脱炭素GXパートナーとは
脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。
▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/#
#GXとは #中小企業 #脱炭素 #カーボンニュートラル #カーボンクレジット
▼字幕内容
インタビュアー:
皆さんこんにちは
「脱炭素GXチャンネル」へようこそ!
本日は合同会社GINの中谷さんと一緒に
未来のエネルギーを技術として注目されるメタネーションについて
詳しくお話ししていきたいと思います
中谷さんよろしくお願いします
中谷豪太さん:
よろしくお願いします
今日はCO2を増やすことなく
ガスのエネルギーとして利用を可能にするメタネーションについて
できるだけ分かりやすく解説していきます
インタビュアー:
話を始める前に合同会社GINについて
少し紹介させてください
合同会社GINはどのような事業を行っているのでしょうか?
中谷豪太さん:
はい合同会社GINでは
CO2排出量の可視化を支援するサービス
『GXパートナー』を提供しています
またスタートアップの支援知財の事業化、資金調達、M&A
さらには産学連携といった広範な活動を行っています
インタビュアー:
ありがとうございます
それでは本題に入りましょう
まず簡単にメタネーションとはどんな技術なのか
教えてもらえますか
中谷豪太さん:
はい解説用のスライドを用意しておりますのでお願いします
ありがとうございます
メタネーションは水素とCO2を使って
都市ガスの主成分であるメタンを人工的に合成する技術です
この技術が注目されている理由は再生可能エネルギーで作った
水素と排出されたCO2を使うことでガスを使いながらも
カーボンニュートラルを目指せるからです
メタンは天然ガスの主成分であり
都市ガスや工場さらに発電所でも多く使われています
しかし天然ガスを燃焼するとCO2が排出され
これが地球温暖化の原因の一つとされています
そこでメタネーションが重要になるのです
メタネーションを活用すればCO2排出を抑えながら
私たちが日常的に利用するガスを供給できるようになります
インタビュアー:
CO2を増やさないでガスを利用できるっていうのは
非常に未来的ですよね
具体的にはどのようなプロセスでメタンが作られるんですか
中谷豪太さん:
はい、いい質問ですね
メタネーションは水素とCO2を化学反応させることでメタンを生成します
まず水素は再生可能エネルギーを使って水を電気分解することで生成されます
またこれを「グリーン水素」と呼びます
一方、CO2は発電所や工場から排出されるものを回収して再利用します
この水素とCO2を特殊な触媒を使って反応させると
メタンと水が生成されるのです
この化学反応は「メタネーション反応」と呼ばれ
古くから知られていますが
カーボンニュートラル観点から最近注目を浴びています
インタビュアー:
なるほど
再生可能エネルギーから
水素を作り
それとCO2を組み合わせて
メタンを作るんですね
それで
環境に優しいエネルギーを提供できると
これはどんなメリットがあるんですか
中谷豪太さん:
はい
次のスライドをお願いします
はい
ありがとうございます
主なメリットは二つあります
まず一つ目は環境負荷の軽減です
メタネーションを使えば発電所や工場から排出された
CO2を再利用することで新たなCO2を追加で排出することなく
エネルギーを供給できます
特に現在問題となっている
CO2排出の削減に大きく貢献できるんです
さらにもう一つはメタンは都市ガスや
工場の燃料として幅広く利用されていますので
もしこのメタンを全て再生可能エネルギー由来で
供給できるようになれば非常に大きな脱炭素化の効果が期待できます
現在の試算では2050年までに都市ガスの90%を
合成メーターに置き換えることで年間8000万トンのCO2削減が
可能になるとされています
インタビュアー:
すごいですね
都市ガスを合成メタンに変えるだけで
それほどのCO2削減ができるなんて
それでもう一つのメリットは何ですか
中谷豪太さん:
二つ目のメリットは
既存の都市ガスインフラを活用できることです
既に全国に広がっている都市ガスの
その配管網やガス機器をそのまま使えるという点が大きな強みです
つまり新しいインフラを構築する必要がなく
現在の設備をそのまま使用できるため
大きな追加コストをかけずに脱炭素化を進められるんです
例えば家庭で使っているガスコンロや給湯器
あるいは産業用のボイラーなどをそのまま使える可能性が高いんです
これが非常に大きな利点で他の再生可能エネルギー技術と比べても
導入のハードルが低いです
インタビュアー:
なるほど
インフラをそのまま使えるというのは
コストの面でも大きなメリットですよね
でも課題もあるんですよね
中谷豪太さん:
そうですね
次のスライドをお願いします
はい
ありがとうございます
メタネーション技術にはいくつかの課題があります
まず一つ目は製造コストが高いことです
特に、メタネーションで使う「グリーン水素」のコストが
問題です
現在の技術では再生可能エネルギーを使って
水素を大量に生産するのが難しくそれがメタネーションのコストを
押し上げる要因となっています
もう一つの課題は設備の大型化です
メタネーションの商用化を進めるには現在の設備ではまだ小さすぎるため
大規模な設備の建設が必要です
しかしこの点も徐々に解決に向かっています
例えば、IHIや日立造船などの企業が小型のメタネーション設備を導入し
実証実験を行っています
大阪ガスでは都市ガスのパイプラインに
合成メーターを注入する実験が進行中です
インタビュアー:
実際に動き出しているんですね
未来が楽しみです
中谷豪太さん:
そうですね
商用化にはまだ時間がかかるかもしれませんが
技術が進化しコスト面の課題が解決されれば非常に有望な技術です
すでに多くの企業がこの技術に取り組んでおり
将来的には我々の生活にも大きな影響を与えると思います
インタビュアー:
ありがとうございます
今日はメタネーションについて教えていただきました
中谷さん最後に視聴者の皆さんに一言お願いいたします
中谷豪太さん:
はい
ありがとうございます
合同会社GINではCO2の見える化サービス
そして削減策を考えるGXパートナーや様々な支援も行っておりますので
興味のある方はぜひお問い合わせください
これからも脱炭素に向けた取り組みを一緒に進めていきましょう
インタビュアー:
ありがとうございます
今日の解説が役立ったと思ったらぜひいいねと
チャンネル登録をお願いいたします
また次回お会いしましょう
中谷豪太さん:
はいありがとうございました