▼概要 エネルギー基本計画の動向について詳しく解説
▼目次
質問内容
①エネルギー基本計画の概要について教えて00:00
②再エネ電力の増やし方は?02:06
③火力発電の脱炭素化をどう進める?03:05
▼出演者の経歴
大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後 エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。
2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。
九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。
Facebook 中谷豪太
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▼脱炭素GXパートナーとは
脱炭素GXパートナーは、企業のCO2排出量の計算と可視化を支援するサービスです。
このプラットフォームを利用することで、企業は自身の直接排出量(Scope 1)、間接排出量(Scope 2)、およびバリューチェーン全体の排出量(Scope 3)を把握し、分析することができます。
GXパートナーは、CO2削減施策の導入サポートを提供し、企業が脱炭素社会への移行を実現するための全面的なサポートを行います。
詳細については、GXパートナーのウェブサイトをご覧ください。
▼脱炭素GXパートナー公式HP https://co2-scope.com/#
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▼動画字幕
≪インタビュアー≫
さぁ!始まりました!『脱炭素GXチャンネル』
今日は2024年12月に公表された第7次エネルギー基本計画の 素案について解説していきます。 本日も解説は株式会社GINの中谷さんです。
≪中谷さん≫
こんにちは!中谷です。
日本のエネルギー政策の根幹となる、この計画は3年に1度 規定されており、このたび2040年を見据えた重要な 新しい計画が示されました。
今日はその要点を詳しく解説します。
≪インタビュアー≫
その前に株式会社GINについて少し教えてください。
≪中谷さん≫
株式会社GINはCO2排出量を見える化するまた削減提案するサービス 『GXパートナー』を運営しています。
その他にもスタートアップ支援や資金調達、M&A、産学連携など 幅広い分野で企業活動をサポートしています。
≪インタビュアー≫
多岐にわたるサポートで企業の課題解決に貢献しているんですね。
それでは今日の本題である基本計画のポイントを教えてください。
≪中谷さん≫
この基本計画は、日本のエネルギー政策の基盤となり 電力の安定供給と脱炭素化の両立を目指しています。
具体的には2040年までに温室効果ガスの排出を2013年比で 73%削減し2050年までに0を目指すと明記されています。
≪インタビュアー≫
目標は極めて重要ですね。
特に電源構成についてはどのような変化があるんでしょうか?
≪中谷さん≫
再生可能エネルギーを4から5割、原子力を2割、火力を3割から 4割とする構成に見直しが図られ再生可能エネルギーが最大の 電源となりました。
この再構成によって安定供給と環境配慮の両方を実現しようと しています。
≪インタビュアー≫
これは具体的にどのような影響をもたらしますか?
≪中谷さん≫
例えば、再生可能エネルギーの割合を増やすことでエネルギー自給率が 向上するだけでなく新技術の開発や関連産業の成長も期待されます。
一方で、原子力が火力の役割を適切に位置づけることで エネルギーの安定供給を維持する狙いがあります。
今回の計画では、再生可能エネルギーをどう増やすのか 火力発電の脱炭素化は非常に注目されている点です。
≪インタビュアー≫
次に、中谷さんが注目された再生可能エネルギーについても 教えてください。
≪中谷さん≫
今回の計画では、再生可能エネルギーの電力のうち太陽光を 2040年までに170から220GWにまで拡大する目標を掲げています。
現在よりも太陽光の導入量を大幅に増やしていくことが求められます。
非常に挑戦的な目標ですがペロブスカイト太陽電池などの 次世代技術を活用することで実現を目指しています。
≪インタビュアー≫
ペロブスカイト太陽電池にはどのような特徴があるんですか?
≪中谷さん≫
この技術は製造コストが低く軽量かつ柔軟性があるため 従来の太陽電池が設置しにくい場所にも対応可能です。
さらに高効率の発電が実現するため広範囲への導入が 期待されています。
今回の計画に盛り込まれたことで注目度がさらに高まっています。
≪インタビュアー≫
他の再生可能エネルギーにはどのような取り組みがあるんですか?
≪中谷さん≫
風力発電、特に洋上風力の拡大も重要であるとされています。 洋上風力は大規模な発電が可能です。 また、地熱も増やしていく計画です。
≪インタビュアー≫
次に注目されていた火力発電の脱炭素化についても教えてください。
≪中谷さん≫
火力発電は現在でも日本の電力供給の7割を担っています。
2040年までに石炭火力発電などを削減しながら3から4割まで減らすという風になっています。
火力発電は温室効果ガスの排出が多いため2050年のカーボンニュートラルに向けて脱炭素化が必要不可欠です。
そのために水素やアンモニアといった次世代燃料を利用する 計画が進められています。
また、CCS(炭素回収・貯留)これは以前やりましたが、炭素を 地中に埋めてしまうやつですね。 CCSの技術も重要です。
≪インタビュアー≫
具体的にはどのような技術が利用されているんですか?
≪中谷さん≫
水素は燃焼してもCO2を排出しないため非常にクリーンな エネルギー源です。
アンモニアも同様で 既存の火力発電設備に適用できる利点があります。
また、CCS技術を活用すれば火力発電所で発生するCO2を回収して 普通に貯留することが可能になります。
≪インタビュアー≫
これらの、技術が実用化されるとどのような変化が期待できますか?
≪中谷さん≫
これらの技術の導入によって、火力発電からのCO2排出を大幅に 削減できます。
同時に、新たな技術開発や関連産業の成長も見込まれるため 経済や環境の両面で、プラスの影響があります。
≪インタビュアー≫
日本の電力政策の骨格となるエネルギー基本計画の動向について 非常に勉強になりました。
≪中谷さん≫
皆さん!日本の脱炭素の未来に対する興味とご協力をお願いします!
CO2の見える化サービス『GXパートナー』や削減対策支援も 検討してみてください。
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次回もお楽しみに!