【脱炭素GXチャンネル】CDP・SBT・RE100の関係や違いについて解説 - YouTube

▼【脱炭素GX資料請求】お申し込みはこちら!https://co2-scope.com/documents/===▼【CO2可視化】のお申込みはこちら!https://co2-scope.com/documents/===▼概要CDP…


▼目次
質問内容:①「CDP」について教えて
     ②「SBT」について教えて
     ③「RE100」について教えて

▼出演者の経歴

大阪大学 理学部物理学科卒、同大学大学院工学研究科 修士課程修了後

エネルギー系の商社(東証プライム市場)で、省エネ・創エネ提案、新規事業立上、営業企画運営、営業管理、設計、施工管理を6年間の在職中に実践した。2015年ビジネスコンサルタントとして、SMCを設立し、多くの企業の脱炭素経営支援を行っている。九州経済産業局 カーボンニュートラルアクセラレーションプログラム 専門アドバイザー、中小機構カーボンニュートラルアドバイザーを歴任し、脱炭素GXパートナーをサービスとして展開している。

▼トーク内容

≪インタビュアー≫
この動画はガス炭素について
合同会社GINの提供でお送りいたします
本日のテーマはCDP・SBT・RE100の関係や違いについてです
お相手は本日も合同会社GIN代表の中谷さんです
よろしくお願いいたします


≪中谷氏≫
中谷です よろしくお願いします


≪インタビュアー≫
最近ですね世界的な地球温暖化や異常気象の頻発化を受けて
企業に気象変動に対応する取り組みを求める傾向が強まっており
企業の対策について情報開示を促しその活動を評価する国際的な
イニシアティブの影響が増加しているというふうに感じています
そこで今回は気候変動関連の国際的なイニシアティブのうち
特によく耳にする「CDP」と「SBT」そして「RE100」
この三つについてですね関係や違いを教えてください
まずはですね「CDP」について教えていただけますか

≪中谷氏≫
「CDP」というのは英国で設立された国際的な非営利団体の名称です
正式名称は「Carbon Disclosure Project」というもので
一般的に「CDP」というふうに呼ばれています
「CDP」は企業や自治体の環境影響に関する情報収集を開示するシステムを
運営するものです
具体的にどういうものをするかというと「CDP」という言葉
「CDP」が情報収集に用いる質問書を指す場合が多くて
その質問書には温室効果ガス排出量や気候変動課題に対する
組織体制や戦略取組内容等のものです
選択式と記述回答式の設問で構成されています
「CDP」は質問書を対象の企業等に送付し回答を評価、スコア付けされて
結果をCDPサイト上で公開しています
未回答の場合は最低のスコアが付与されるという形になっていて
結構一方的な取り組みになっています
日本の対象企業は、2022年度から東証プライム
約1800社に拡大されているような状態になっています


≪インタビュアー≫
ありがとうございます
続いて「SBT」についても教えていただけますか


≪中谷氏≫
「SBT」とはCDPとUNGC(国連グローバル コンパクト)というのと
WRI(世界資源研究所)そしてWWF(世界自然保護基金)の4つの団体が、
パリ協定の温室効果ガス排出量削減を目指した共同で設立される
国際的なイニシアティブです
パリ協定というのは世界的に協定となったもので
求める数字は世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑えて
また意欲的に1.5℃に押さえる努力をするというものが
決まった協定になっています
このパリ協定を達成するためにScience-based TargetいわゆるSBTですね
企業が科学に基づいて科学的な根拠に基づいて設定する温室効果ガス削減目標のことです
このイニシアティブに審査・認定されて現在では国際的なデファクトスタンダートとなっています
いわゆるそのSBTの認定を受けるというのがカーボンニュートラルの取り組み
脱炭素の取り組みをしているというのを示すための非常に
デファクトスタンダードな取り組みというふうになっています
SBTで認定された企業に関してはSBTはCDPとは異なって
企業の申請内容妥当性が確認され、認定を受けるような仕組みになっていて
認定をされた場合には排出量と対策の進行状況を
年一回報告を開示をする必要があります
現在SBT認定を受ける日本企業の数は2023年5月ですね
504社となっていて増加傾向にあります
またSBTに関しては中小企業版というのも設定されていて
こちらについても増加傾向というふうになっています

≪インタビュアー≫
ありがとうございます
あと最後に「RE100」についても教えてください


≪中谷氏≫
「RE100」とは企業が事業活動で使用する電力を100%再生可能に
賄うことを目指す国際的なイニシアティブです
「RE100」は「Renewable Energy 100%」の略で
英国の非営利団体である「The Climate Group」が、
CDPとのパートナーシップのもとで運営しています
RE100の参加企業は遅くとも2050年までに
再生可能エネルギーの調達する100%を
達成するような計画を用意するほか消費電力量が
100GWh日本ではですね
50GWh以上なんですけどであることが加盟条件となっていて
毎年再エネ目標や進捗状況をThe Climate Groupに
報告する必要があります
現在2024年4月時点で85社の日本企業は参加しています
RE100にはgoogleとかそういった世界的企業が参加していまして
再生可能エネルギーを普及させるための
一つの取り組みというふうになっています
ただ先ほど申し上げたようにかなり消費電力量は多くないといけないので
大きな企業に設定されているような形になります



≪インタビュアー≫
ありがとうございます
今日はですねCDP・SBT・RE100でこの三つについて
教えていただきました
三つともですね企業の企業気候変動対策の推進をするためのものであるというところは
同じですが「CDP」は団体の名称であるのに対して「SBT」と「RE100」は
実際の取り組みの指標となる具体的な目標であることがわかりました
本日もありがとうございました
ありがとうございました